たしか数年前のことだったと思いますが、金沢のとあるお店(置いてあったのは、ざっくり言ってナチュラル系服飾雑貨)でリネンのクロップドパンツを買い物をしたとき、「あ、能登にお住まいですか。うち、能登のお客さんが多いんですよ。」と言われ、首をかしげたことがあります。
が、いま思えば、ナチュラルというか自然素材の服や雑貨はきっと、色や質感が自然の多い場所に似合うだろうし、わたしもそうだったように、ぱっとみて自分の生活の中にその服や雑貨がとけ込む様子が想像しやすかったのでは、と思います。
服は着る人との相性はもちろんですが、その人の住む場所の色や光との相性も大切。というか、人は自然と環境にも合う服を選ぶのかもしれません。例えば、わたしの場合、能登の他、京都にも長く住みましたが、能登に比べるとどの季節も明るく(晴れの日が多い)、特に冬はあまりにも明るくて眼がおかしくなりそうでした。能登の冬は暗く、そして雪が降るとあたりは真っ白になって、と、色が消える感じなのに対し、その他の季節は雨が多いといってもその日のうちに晴れたり曇ったりと光量がころころと変化。
なんてことを、いま、「衣類片づけ祭り」の余韻として考えてます。「修理&リメイク」山にはいった衣類は、今わたしが住んでる場所との、色と明るさ、素材感の相性の問題も抱えてるんだなあと。かつては気にならなかった繊維が、かつてはいいと思った色が、なんだかずれて感じられることに、スカートひとつ、布編みしてみて気づきました。つくったのは雑貨でしたが、どうも色と素材感が今の部屋とあわないのでボツ。
ところで服、特に日常的に家で着る服の場合、こうした土地環境との相性の他、ペットの毛色との相性も大切な気がします。例えば、猫を飼う前から着てる紺色のコットンセーターは、まさに今着たい服なのですが、猫毛(明るい茶色)が目立つことこの上ありません。とってもとっても猫毛がからみついて、ある意味一体化。もう外へは着ていけません( -e-)
そういえば、わたしも父も、家の中でふだんよく着る服の色がかなり猫毛の色に近くなってます。猫毛がつくと目立つ服は自然淘汰されてるような…。でも、これって衛生的には…。
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