先日、実家の押し入れを整理していたら、布団がはいるような大きな箱が出てきました。開けてみると、その昔、わたしが小中学生だった頃に使っていた手芸道具や材料、そして作りかけの作品などがわらわら。
ずっと使ってなかったし、今も別に使わなくても生活できる、という意味ではゴミの山のような発掘品ですが、手芸する、という目でみれば宝の山。大量の刺繍糸に毛糸、はぎれの数々。
そしてその中にひとつだけ、なぜか小さなワンピースがまじっていました。たぶん、3〜4歳頃に着ていたと思われるその服は、上が真っ赤で、スカート部分がリンゴの柄の布。
もちろん、大人になったわたしは着れない服ですが、モノとしてかわいい。母がみるとなおさらそうだったのではないか、だからこの箱にとりあえず入れたのでは、想像するのですが、今のわたしがこのワンピースをみてまず思ったのは、「リメイクしたい!」でした。スカート部分の布の柄がちょっとレトロでかわいい。状態もいい。だから何かを作りたい。
シュシュなんてどうかしら、ちょちょっと縫えばできるし、と当初は縫い物をするつもりでしたが、ちょうどこの頃、布編み(裂き編み)手芸のことを知り、いくつか他の布でやってみたところすっかりはまったその勢いで、布編みのシュシュをつくりました(上の写真)。スカートはもちろん、リンゴの柄はちょっとカタチを変えましたが、かつて着ていたワンピースが、今でも使えるモノに変身しました。ワンピースの思い出つきなシュシュ。見るたびに、かつて自分が小さな女の子だったことを思い出す髪飾り♪
リメイクって面白い!と、これで味をしめたわたしは、さらにまた押し入れで見つけた別のワンピースのリメイクをしようと頭を悩ませています。今度は自分のではなくて、母のワンピース。パステルカラーのピンクでレースを多用したそれを母に見せたところ、作った時、着た時の思い出を話してくれました。
不思議なもので、そのモノにまつわるストーリーを聴くと、同じワンピースがずしっと重く感じられるようになり、簡単にはさみをいれるつもりだったのが、そうもいかなくなっている今日この頃。なにせオーダーメイドの洋服で、タグもなく、生地の種類さえわかりません。
そんな中、リメイク応援隊のようになった母が、昔わたしが使ってたミシンを出してきました。エンジンはかかりにくいのですが、一応動きます。んー、これがあれば服もできるかも、でもどうしよう…。
参考手芸本
かぎ針で布編み。―裂き編みで作るアクセサリー、バッグetc. (セレクトBOOKS) イシカワナナ
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