今月、7日と8日に行われた「脱原発」音楽フェスティバル、"NO NUKES 2012"にともなって発売された本。音楽フェスのガイドブックや記念本というより、あのイベントを行った人たちが、「脱原発」に関して最低限伝えたかったことがまとめて読めるという感じの内容です。できるなら眼を背けたいような事柄もたくさん、というかそれがほとんどですが、こんなに最悪の事態なんだと、逆に腹がすわるようなところも。
Part1では原発をめぐる最新の状況(小出裕章)をはじめ、エネルギーシフトの可能性(飯田哲也)、健康問題(鎌仲ひとみ、肥田舜太郎)、ふくしまに暮らすこと(吉田麻里香)、国際的視点(村田光平)、お金と経済と幸せ(吉原毅)、アート(奈良美智、ヤノベケンジ)が問題の深刻さ、重さを伝えます。Part2では、音楽フェスに参加したアーティストたちの思いや、最近の「脱原発」デモについての対談が綴られています。で、ラストはカイ・ファイファーによるスペシャル・コミック「放射能は永遠に」。
正直、昨夜読み終わってからは眠れませんでした。なんで日本は世界は人類はこんなことになっちゃってるんだろう、と。
そしてものすごくしみじみと、わたしがおばあちゃんになった頃、日本が「脱原発」までなんとかたどりついたとしても、放射能の問題は消えないんだなあと、わたしの命がつきて肉体が大地の一部になっても、放射性物質は地球をめぐり、生き物たちに影響してるんだろうなあ、と遠い未来を想いました。
昨日、義理の叔父がガンで亡くなったせいか、人の命のはかなさが身にしみます。生きているうちに、わたしにできることって何だろう?
フェスの忌野清志郎スペシャルセッションで、この曲だけは清志郎が歌ってる動画がステージに流れました。
同じ曲の割烹着〜ずバージョン。あー、音楽っていいなあ。
関連リンク
NO NUKES 2012
USTREAM: NO NUKES 2012 : 双葉町町長と船橋監督のアーカイブを公開中。
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